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2026.01.20

糖尿病とは?

糖尿病は患者数・予備群ともに増加し続けている生活習慣病の一つです。年々、糖尿病が疑われる人や可能性を否定できない人は増加しており、早期の検査や治療が重要視されています。

年齢別に見ると、糖尿病は中高年以降に多く見られる傾向がありますが、近年では若年層での発症も問題となっています。特に2型糖尿病は生活習慣の影響を強く受けるため、年齢に関わらず注意が必要です。性別では、男性の方がやや発症率が高いとされていますが、女性も更年期以降はリスクが高まることが知られています。

糖尿病とは?

糖尿病とは、インスリンの作用不足により血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。ブドウ糖は人間が活動するための主要なエネルギー源ですが、その量が適切に調節されなくなると、全身の臓器にさまざまな影響を及ぼします。日本では、食生活の変化や運動量の低下、高齢化の進行により、糖尿病患者数は増加傾向にあります。

特に初期の糖尿病は自覚症状が乏しいことが多く、気づかないまま進行する点が大きな問題です。健康診断で血糖値の異常を指摘されても、症状がないことから受診を後回しにするケースも多く見られます。しかし、糖尿病は放置すると深刻な合併症につながるため、早期治療が必要です。

血糖値とインスリン

血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を示す指標です。食事をすると血糖値は上昇しますが、健康な状態では膵臓から分泌されるインスリンの働きにより、血糖値は速やかに下がります。インスリンは、ブドウ糖を細胞に取り込ませる役割を持ち、血糖値を一定の範囲に保つために欠かせないホルモンです。

糖尿病では、このインスリンの分泌量が不足したり、働きが弱くなったりします。その結果、ブドウ糖が細胞に取り込まれにくくなり、血液中に過剰に残ってしまいます。この状態が長く続くことで、血管や神経に負担がかかり、全身にさまざまな障害が現れるようになります。

糖尿病の種類

糖尿病にはいくつかの種類があり、代表的なものが1型糖尿病と2型糖尿病です。

1型糖尿病は、自己免疫の異常などによりインスリンを分泌する膵臓の細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。比較的若年で発症することが多く、インスリン注射による治療が欠かせません。

2型糖尿病は日本人の糖尿病の大部分を占めています。遺伝的な体質に加え、食べ過ぎや運動不足、肥満といった生活習慣が関与し、インスリンの働きが低下することで発症します。初期段階では生活習慣の改善によって血糖コントロールが可能な場合もあり、早期発見が非常に重要です。

糖尿病の症状

糖尿病の初期には、ほとんど症状が現れないことが多く、本人が異変に気づきにくい点が特徴です。血糖値が高くなっても、日常生活に大きな支障が出ないため、病気が進行してから発見されるケースもあります。そのため、健康診断での血糖検査や尿検査が重要な役割を果たします。

糖尿病が進行すると、喉の渇きや多尿、体重減少、疲れやすさといった症状が現れることがあります。これらの症状は他の病気や体調不良と区別がつきにくいため、見過ごされやすい傾向があります。些細な変化であっても、継続して感じる場合には病院やクリニックでの相談が大切です。

糖尿病による合併症

糖尿病が長期間コントロールされない状態が続くと、血管が徐々に傷つき、さまざまな合併症を引き起こします。代表的なものとして、目に障害が起こる糖尿病網膜症、腎機能が低下する糖尿病腎症、手足のしびれや痛みが現れる糖尿病神経障害があります。

さらに、動脈硬化が進行しやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気のリスクも高まります。合併症は一度進行すると元に戻すことが難しいため、血糖値を適切に管理し、早い段階から予防に取り組むことが重要です。

糖尿病の検査

糖尿病の検査は、主に血糖値(空腹時血糖値、随時血糖値、経口ブドウ糖負荷試験)、HbA1c(ヘモグロビンA1c)、尿検査(尿糖、蛋白)が中心で、血液検査と尿検査で調べ、過去の血糖コントロール状態(HbA1c、グリコアルブミン)や合併症(腎機能、眼科、神経、動脈硬化など)の有無も確認します。HbA1cは、過去1〜2か月間の平均的な血糖状態を反映する指標であり、日々の血糖変動に左右されにくい特徴があります。

糖尿病の診断は、空腹時血糖値(126mg/dL以上)、随時血糖値(200mg/dL以上)、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)2時間値(200mg/dL以上)、HbA1c(6.5%以上)のいずれか、または複数を組み合わせて「糖尿病型」と判定し、継続的に高血糖が確認されることで診断されます。診断は、1回の検査結果だけでなく、症状や生活習慣、家族歴なども考慮されます。定期的な検査を受けることで、糖尿病の早期発見や治療効果の確認が可能となります。

糖尿病の予防

糖尿病予防で大切なのは、血糖値が急に上がりすぎない生活を続けることです。食事は、甘いものや脂っこいものをとりすぎないよう意識することが基本になります。特に早食いやドカ食いは血糖値を急上昇させやすいため、よく噛んでゆっくり食べることが重要です。主食・主菜・副菜をそろえた食事を心がけるだけでも、血糖コントロールは安定しやすくなります。

運動も糖尿病予防には欠かせません。体を動かすことで、インスリンの働きが高まり、血糖値が下がりやすくなります。激しい運動をする必要はなく、ウォーキングや自転車、階段を使うといった日常的な動きの積み重ねが効果的です。