退院後の心リハはどうすればいい?

退院後の心リハはどうすればいい?

心筋梗塞、狭心症、心不全、あるいは心臓手術後など、急性期の治療を終えて退院された皆さんは、ご自宅に戻られて「これからどうすればいいんだろう?」と不安を感じていらっしゃるかもしれません。
特に「退院後の生活はどうすればいいの?」「入院してから体力が落ちて不安」「入院前みたいな生活ってできるのかな?」という疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
入院中は医師や看護師、理学療法士が常にそばにいてサポートしてくれます。
しかし、退院すると、ご自身で運動を続けたり、生活習慣を見直したりする場面が増えます。
退院後の社会生活は、決して一人で抱え込むものではありません。
今回は、退院後もできるだけ入院前と同じような生活が出来るような心リハの活用方法と、成功させるためのポイント、そしてふくおかクリニックがどのようにサポートできるかについて詳しく解説していきます。

なぜ退院後の心リハが重要なのか?

「もう退院したから大丈夫」と油断してしまうのは危険です。
退院後の心臓リハビリテーションは、病気の再発を防ぎ、心身の機能を回復させ、生活の質を向上させるために非常に重要です。
入院中に落ちてしまった体力や筋力を回復させたり、入院中のリハビリで得られた効果を維持・向上させるためには、退院後も継続的な取り組みが不可欠です。
具体的には、以下のようなメリットがあります。

心臓病の再発リスク低減

適切な運動習慣や生活習慣の改善は、心筋梗塞や狭心症などの再発を予防します。

心肺機能の向上

運動能力が高まり、息切れや動悸といった症状が軽減され、日常生活がより楽になります。

精神的な安定

病気への不安が減り、自信を取り戻すことで、うつ病などの精神的な合併症を予防します。

生活の質の向上

活動範囲が広がり、趣味や旅行など、これまで諦めていたことにも再挑戦できるようになります。

生活習慣病の改善

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの管理がしやすくなり、全身の健康状態が改善します。

これらのメリットを受けるためにも、退院後の心リハはぜひ続けていただきたい重要な治療なのです。

退院後の心リハ、どう進める?2つのアプローチ

退院後の心リハには、主に二つのアプローチがあります。
どちらか一方だけでなく、両方を組み合わせることで、より効果的なリハビリが期待できます。

ご自宅でのセルフケア(自主的な運動と生活改善)

医師や理学療法士から指導された内容を基に、ご自宅で自主的に運動を続けたり、生活習慣を見直したりすることは、心リハの基本となります。

ウォーキング

最も手軽で効果的な運動です。最初は短い距離から始め、徐々に時間や距離を伸ばしていきましょう。無理のない範囲で、毎日続けることが大切です。

軽い体操・ストレッチ

体の柔軟性を保ち、血行を促進します。テレビを見ながらなど、日常の隙間時間に行うことができます。

バランスの取れた食事

塩分控えめ、野菜中心の食事を心がけ、脂質や糖質の摂りすぎに注意しましょう。管理栄養士からのアドバイスも活用してください。

禁煙・節酒

心臓病の悪化リスクを高めるため、可能な限り禁煙し、飲酒は控えめにしましょう。

ストレス管理

ストレスは心臓に負担をかけます。趣味の時間を持つ、十分な睡眠をとるなど、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。

体重管理

適正体重を維持することは、心臓への負担を軽減し、生活習慣病の改善にも繋がります。

大切なのは、「無理なく、継続すること」です。決して完璧を目指す必要はありません。体調が悪い日や気が乗らない日があっても、ご自身を責めず、できる範囲で取り組むことが重要です。

専門医療機関での外来心臓リハビリテーション

ご自宅での自主的な取り組みに加え、専門の医療機関で外来心臓リハビリテーションを継続することには、多くのメリットがあります。

専門家による個別指導

医師が皆さんの心臓の状態を常に把握し、理学療法士が体力や症状に合わせた最適な運動プログラムを提案・指導します。
自己流では難しい、安全で効果的な運動を行うことができます。

モニタリングによる安全性

運動中も心電図や血圧などをモニタリングしながら行いますので、安全に運動に取り組むことができます。
万が一、体調の変化があった場合でも、すぐに専門家が対応できる環境です。

運動器の整備

自宅では難しい、エアロバイク(自転車漕ぎ)やトレッドミル(ウォーキングマシン)などの専門的な運動機器を利用できます。

モチベーションの維持

定期的に通院することで、運動習慣が身につきやすく、スタッフや他の患者さんとの交流を通じてモチベーションを維持しやすくなります。

多職種連携でのサポート

医師、理学療法士、看護師、管理栄養士などが連携し、運動指導だけでなく、食事指導や生活習慣のアドバイス、心のケアなど、総合的なサポートを受けることができます。

保険適用

特定の疾患や状態に該当し、医師が必要と判断した場合には、健康保険が適用されますので、費用の心配を軽減できます。

ふくおかクリニックでの退院後心臓リハビリテーション

当院ふくおかクリニックは、京都府京都市右京区太秦に位置し、
「退院後の心臓リハビリテーションを継続したいけれど、どこに行けばいいかわからない」
「自宅から通いやすい場所で心臓リハビリを受けたい」
「術後の体力回復が心配」とお考えの皆様にとって、最適な場所です。
当院では、心臓病で入院されていた患者さんが退院後も安心して心リハを続けられるよう、充実したサポート体制を整えています。

当院の外来心臓リハビリテーションの特徴

循環器専門医による丁寧な診察と管理

循環器専門医として皆さんの心臓の状態を詳細に把握し、個々の病状に合わせたリハビリテーション計画を立案・管理します。安全性を最優先に、最適な運動強度や内容を決定します。

個別指導と豊富な運動メニュー

経験豊富な理学療法士が、患者さん一人ひとりの体力や目標に合わせて、きめ細やかな運動指導を行います。ウォーキング、エルゴメーター(自転車こぎ)など、様々な運動器を使い、飽きずに取り組めるようなメニューを提供します。

生活習慣病の同時管理

心臓病と密接に関わる高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病も専門的に診療しております。心臓リハビリと並行して、これらの病気の管理も行うことで、全身の健康改善を図ります。

地域に根ざした通いやすい環境

当院は地域の皆様にとって、アクセスしやすく、アットホームな雰囲気です。お仕事や家事の合間にも無理なく通院していただけるよう、柔軟な予約対応を心がけています。

患者さんの声に耳を傾ける姿勢

「運動が苦手」「体力が落ちて不安」「再発が怖い」など、皆さんのどんな些細な不安にも寄り添い、共に解決策を探していきます。
「退院したものの、まだ息切れが気になる」「もっと体力をつけたいけれど、自宅での運動だけでは不安」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。

まずは、お気軽にご相談ください

退院後の心臓リハビリテーションは、皆さんの今後の生活を大きく左右する大切な一歩です。
一人で悩まず、私たち専門家にご相談ください。
当院では、皆さんの現在の状態を詳しくお伺いし、最適なリハビリテーション計画をご提案させていただきます。