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2025.09.24

実は多い「隠れ貧血」―秋に見直す貧血対策と当院のサポート

「健診ではずっと異常なしだったのに、今年初めて“再検査”の通知が来て驚きました。これをきっかけに、生活習慣を見直そうと思います。」

これは患者さんから伺った言葉です。
私自身も40代になり、以前より疲れやすさや体力の落ち込みを感じることが増えました。特に女性や同世代の方には「隠れ貧血」が多く、年齢のせいと思って見過ごしてしまうケースも少なくありません。

今回は「貧血」と「隠れ貧血」の違いや原因、改善のヒントをまとめました。

✅こんな症状ありませんか?

  • 息切れしやすい
  • 顔色が悪い、青白いと言われる
  • 爪が割れやすい・変形している
  • 立ちくらみやめまいが増えた
  • 疲れやすく、集中力が続かない
  • 痛みに過敏
  • なんとなく慢性的にだるい

ひとつでも当てはまれば「貧血のサイン」の可能性があります。

💡 「貧血」と「隠れ貧血」の違い

⚠️ どちらも放置すると体に負担がかかり、生活の質を下げる原因になります。

📊 主な原因(男女別)

女性

  1. 1. 月経による出血
  2. 2. 妊娠・授乳による鉄需要の増加
  3. 3. 偏った食生活やダイエット
  4. 4. 胃腸障害による吸収不良
  5. 5. 慢性的な出血

👉 女性特有の要因が多いため、専門医の診察が必要になるケースもあります。

男性

  1. 1. 消化管出血(胃潰瘍・大腸ポリープなど)
  2. 2. 偏った食事・栄養不足
  3. 3. 胃酸低下や胃手術後の吸収不良
  4. 4. 慢性疾患・腎疾患による造血機能低下
  5.  

🏥 当院でできること

当院では、初期の相談・検査・生活習慣の見直しサポートを中心に行っています。

  • 血液検査・超音波など必要な検査
  • 管理栄養士による食事指導
  • 必要に応じて専門機関への紹介

特に隠れ貧血は「ただの疲れ」「年齢のせい」と見過ごされがちです。
思った以上に、30代・40代の女性は食事から十分に栄養を取れていないケースが多くあります。

人の体は食べたものでできています。ですが、私たちはつい自分を後回しにしがちで、栄養や休養が不足してしまうことも少なくありません。

🥗 セルフケアの工夫

  • 鉄分を含む食材(赤身肉・レバー・あさり・ほうれん草など)を積極的に摂る
  • ビタミンCと一緒に摂ると鉄の吸収率アップ
  • 無理なダイエットを避ける
  • 睡眠・運動習慣を整える

 

 

💌 まとめ

貧血は「ただの疲れ」と思われがちですが、実は体が発しているサインかもしれません。
健康診断をきっかけに、日々の食生活・生活習慣を見直す良いタイミングになります。

私自身もこうした記事を書きながら、できることから少しずつ始めています。
最近は「おやつにチョコレート」ではなく「ゆで卵」にしてみたり。
小さな工夫の積み重ねが、体を整える第一歩になるのだと実感しています。

どうぞ皆さんも、無理なくできることから始めてみてください。

👉詳しくはこちら

 

執筆者:看護師 福岡